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第1章 井上 未玖
「…お父さんも、おじいちゃんとおばあちゃんに挨拶に行った?」
「勿論。」
「お母さん、さ。前に、美桜の旦那さんのお父さんが好きだった、って言ってたよねぇ…」
「.…幸村くん? 完全に私の片想いだったけどね。幸村くん結婚してたし。」
「そうなの?」
「息子さん、未玖より9つも年上なのよ?学生結婚で、歳上の奥さんが居て。私は短大出て、20歳で就職して。お父さんも幸村くんも大卒だったから、2つ上でね。入社してすぐ何日か研修があって。最初は一般職も総合職もなく、会社が扱ってる商品に関して、とか、企業理念とか、業界シェアみたいな、退屈な話を延々と聞かされるわけ。その時、ディスカッションするのにクジ引きで班割りされるんだけど、その班が一緒だったの。幸村くんは、好みのタイプが服着て歩いてる!って思ったんだけどね。何とその研修の初日に息子さんが産まれて、病院から直行してきたトコだったのよ。」
「勿論。」
「お母さん、さ。前に、美桜の旦那さんのお父さんが好きだった、って言ってたよねぇ…」
「.…幸村くん? 完全に私の片想いだったけどね。幸村くん結婚してたし。」
「そうなの?」
「息子さん、未玖より9つも年上なのよ?学生結婚で、歳上の奥さんが居て。私は短大出て、20歳で就職して。お父さんも幸村くんも大卒だったから、2つ上でね。入社してすぐ何日か研修があって。最初は一般職も総合職もなく、会社が扱ってる商品に関して、とか、企業理念とか、業界シェアみたいな、退屈な話を延々と聞かされるわけ。その時、ディスカッションするのにクジ引きで班割りされるんだけど、その班が一緒だったの。幸村くんは、好みのタイプが服着て歩いてる!って思ったんだけどね。何とその研修の初日に息子さんが産まれて、病院から直行してきたトコだったのよ。」