この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
続・飼っていたペットに飼われています。
第4章 再び彼のお世話を始めます。②(サキ目線)
 情けなくて腹が立って、涙まで出てきたサキにコウヘイさんの膝から降りたマミちゃんが駆け寄って肩を抱いて加勢してくれる。
「ごめんね、サキの言うとおりだよ。マミも同じこと考えてたけど彼氏のバンドだからって思って言えなかった。いまのDEEP BLUEは格好悪いし、私ももっと売れてほしい。コウヘイもリーダーとして、もっとしっかりしてよ。サキを泣かせないで!」
「…ごめん。その通りだ。俺らはすっかりROCKの魂を忘れていた。今日からちゃんと心を入れ替えるよ…。サキちゃん、本当にごめん!」
「俺もこちらからこの仕事をお願いしておきながら申し訳ない。ごめんね。」
「サキちゃん、ほんとごめんね。俺ももう絶対にファンには手を出さないよ〜。」
 コウヘイを筆頭に、ヤス、リョウが頭を下げる。
 ところがスイは面倒くさそうに口にした。
「…俺は反対。忙しくなったらサキと遊ぶ時間減るじゃん。何アツくなっちゃってんの? サキはただ俺の側にいてくれたらそれでいいんだって。今だって結構良い暮らしさせてるでしょ?」
 こめかみの震えを感じながら、目の前の情けない男に言い放った。
「…しない。」
「えー?」
「結婚しない。私、スイと結婚するのやめるから!」
「…サキ? いまなんて…。」
「こんな情けない人に養ってもらって幸せになんてなれるわけないじゃない! DEEP BLUEがサニー賞の年間最優秀大賞獲って世界一のバンドになったって証明できるまで絶対結婚なんてしないから! もうスイなんて大っ嫌い‼」
 プルプルしているスイを尻目にヤスが割って入る。
「サキちゃん、流石にサニー賞って日本人どころかアジア人すらまだ1度も…。」
「関係ないです! DEEP BLUEは全曲ネイティブな英語だし、世界観も向こうのほうが受けるはずです。私は本気ですから!」
/207ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ