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愛と欲と嘘
第3章 嘘





朝から無駄にヒヤヒヤして体力の消耗が激しい。



文句のひとつでも言ってやりたくて昼の休憩に入るとツカツカとあいつの部署まで足を進めた。






「あれ、蜷岡じゃん」


珍しいわね。と同期の速水。
彼女とは互いを苗字で呼び捨てに呼び合うほど気の知れた仲だ。



「築島いる?」


「さっきお昼に出たわよ。社食って言ってたから探せば居るんじゃない?」


「そう、ありがと」



普段社食なんて食べないくせに何で今日に限って……。




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