この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第1章 孤独な王子
照れくさいのか、この恋人たち、どうも不自然に身体が離れている。現代の若者にしては奥ゆかしいのは認めるが、これでは折角のイラストも台無しだ。
「あ、そうそう、そんな感じ。彼女ももう少しくっついてね」
地元民よりは観光客が目立つこの一角ではあるけれど、この二人は観光客ではない。何よりこの国に多い栗色の髪と灰色の瞳をしている。歳の頃は二十代前半くらいだから、ロザリナよりは少し上といったところか。
エーデリンデ王国は英語が公用語になる。ロザリナは見た眼は金褐色の髪に茶色の瞳で欧米人だが、れきとした日本人である。父が日本人、母がエーデリンデ人だ。
「あ、そうそう、そんな感じ。彼女ももう少しくっついてね」
地元民よりは観光客が目立つこの一角ではあるけれど、この二人は観光客ではない。何よりこの国に多い栗色の髪と灰色の瞳をしている。歳の頃は二十代前半くらいだから、ロザリナよりは少し上といったところか。
エーデリンデ王国は英語が公用語になる。ロザリナは見た眼は金褐色の髪に茶色の瞳で欧米人だが、れきとした日本人である。父が日本人、母がエーデリンデ人だ。