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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男



「??」


縛られた女性は分からないという顔をする‥
分からなければ、分からない方が良い、そのまま昇天出来るのだから。



"・・・ズシャ!!"



「ん―――!?」


何の前触れも無く、女性の躰を‥皮膚を肉を引き裂いた‥


ナイフでも良いのだが、今日の場合は風の力の方が良い、殆ど痛みを感じずに、躰を引き裂く事が出来る。



「ふふ‥
頂きますよ貴女の血を全て・・・」


部屋の調度品に、欠片でも血を付ける事無く‥
私は無感動に、そして正確に女性の血だけを奪う。


躰中に回る力・・・


既に血を奪い過ぎ、気を失い灯火の命になっても、私は最後まで血を奪い続ける。


それが人間を手に掛ける私なりの礼儀‥
動物が動物をとことん喰らい尽くすように、私も殺った人間の最後の血の1滴まで奪い尽くす・・



"・・・・・ドサッ・・・・・"



「・・・・・」


奪い尽くした女性を離し、力の安定の為に立ったまま瞳を閉じ‥
この状態だからこそ分かる、扉の前に人間が居る事を・・・



「・・・
丁度来ましたか・・」


「俺の出番‥ご主人様‥‥」


「ええ、掃除屋の貴方の仕事です‥
それを掃除なさい、その為に貴方を匿い破格の金額を出しているんですから」


「承知・・
干からびた女‥軽い・・・」


シーツに女性をくるみ運び出す男‥
掃除屋と呼ばれる、死体の処理を専門としている者‥それも秘密裏に処分する。



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