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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男



こんな裏の仕事もある、同じ裏社会だから嗅ぎ分けられるのか、あの掃除屋とは簡単に出会った。


こんなご時世下では、人知れず処理される人間は多い‥


娼婦・下働き・地方労働者


身よりも無く使われるだけ使われ、息絶えたら人知れず闇の中‥
それがまかり通る世界。



「私が‥考える事ではありませんね・・」


その闇の中の頂点に存在している私が・・


考えるのは、表の人間で良い・・





次の朝、アドルフは私に感謝するように帰って行った。


ただ私はひと言だけ忠告・・



『あれは簡単に出来る事ではありません‥
元になる薬草は簡単に手に入らない、そう‥世界中を探さないと無理でしょう・・』


『そうか‥世界中・・』


思案している顔だったが、私はそれ以上は言わず‥
そこまで嘘は言っている訳では無く、本当にあの薬草の在庫は少ない。


製法が廃れた‥こういう物は長き間存在しない‥
なにせ私が封印される前にあった媚薬香草の類、現代に無いのも当たり前。



「・・・
今薬草の事は・・
それよりも素早く行動しなければ、こちらが間に合わないですね‥
それと、彼女とルークも連れ戻さなくてはいけませんし、先は大変ですか‥‥」


3日以内に全てを整えなくては成らず、150人と約束した指揮出来る者‥無階級は、ルークに任せようと思う。


ルークとて近衛、無階級は無条件でルークに従う‥
ついでに彼女‥パウリーネを居城に置いて来ますか・・・



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