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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第9章 盟主的暗躍



本部遺跡は抜け出すのは簡単だが、入り込むのは少々厄介。


理由は、門と鍵の賢人と、聖域と守人の賢人どちらかが守護している為。


特に居城から地下遺跡は、彼等の守護範囲‥


見付かっても構わないのだが、見付からず入り込む事で、2人のプライドを傷付けてやりたい気分。



数百年前、私を聖遺物に封印した20名の賢人・・


あの封印で当時の賢人は全員力尽き、知識は失われたと言うが、私は信用していない。


知識は密かに受け継がれるもの・・・


賢人の中にも、知識や伝承を司る賢人は存在するのだから、私に知られ無い方法で、技が受け継がれる可能性がある。



「・・・
テリトリーに入りましたか‥
此処からは私の腕の見せ所・・」


既にこの場所は本部遺跡の敷地内であり、2人の賢人の守備範囲。


無数の罠と、聖遺物を使った守護陣形‥
私的に問題なのは罠‥トラップの数々。


久しぶりに瞳の色を戻し、居城周辺を確認‥
網目のように仕掛けてあるトラップ、私の目にはその1つ1つがはっきり見える。



「・・・・・
ルートは・・・・・ありますね‥
自分が引っ掛かっては意味は無い、必ず通るルートは隠されているもの・・・」


完全に道を把握し、私は居城に向かって走り出す‥


勿論トラップに1つも引っ掛かる事無く、聖遺物の守護力は私自身に効果は無い、それを理解した上での行動。



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