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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第9章 盟主的暗躍



私の目は自然を見る・・


それを利用すれば不自然な物も丸分かり、本当に笑えるくらい仕掛けてある。



「やはり賢人も人間という事ですか・・・」


聖遺物の守護があれば、トラップなど必要の無い物‥


だというのに、人は疑心という心でこうして無駄な事をする‥
それでも私には効かないが‥‥


トラップゾーンを抜け出し、居城の出っ張りから上へ‥
己の跳躍力を活かし、上階の私の居室まで一気に外壁を駆け上った。



「やれやれ‥本当に余計な手間を‥
とりあえずは、ピアスの交換からですね」


カモフラージュ用の階級ピアスから、私本来の盟主のピアスに着け替えた後‥


パウリーネを担いだまま居室の外‥廊下に出て下階への階段を下る。



"コツ‥コツ‥コツ‥"


静かな夜の居城に私の靴音だけが響く‥
その音に慌て、各々の居室から飛び出して来る賢人共。


此処までは順調・・・



「「「盟主!?」」」


「・・・
気付くのが遅くありませんか?
正当に正面衝突をしたというのに、誰1人気付く事無く‥‥
門と鍵・守護と守人は飾りですかね??」


「「申し訳ありません盟主!!」」


2人の賢人をひれ伏させ、私は少し気分が良い‥


これくらいしないと、あのトラップの数々を潜り抜けて来た、私の気が済まない。



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