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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第10章 ルークのおかしな武者修行



『だから堅いと言うんです‥
暗躍を覚えたければ、どんな性格、どんな立場をもこなす必要があります、今のルークでは話にもなりません』


痛い言葉だけど、盟主の側で暗躍するなら絶対に必要な事‥


どんな性格でも、どんな立場でもこなさなければ、暗躍など出来はしないというのに、自分はどうして躊躇う?



(・・・
ずっと・・・主従関係で居たいから・・・)


突き詰めて考えれば、そこに行き当たる‥
盟主の従者として側から離れたくない、従者と認めて貰ったその日から‥‥


自分の中心には必ず盟主が存在していて、自分自身の事はオマケだと思って来た。



(だから上手くいかない・・・)


だが、今盟主が必要としているのは暗躍‥
盟主の手足になり暗躍を担当する者。


それは分かっている、自分もそう訓練を受けたのだから‥
ただ暗躍‥特に女性関係や性格を変える事は、あまり上手くいっていなかった。


盟主に従事している自分を捨て切れない‥
それは消えた暗躍と暗殺の賢人に、何度も言われ直せとも言われていたが‥‥



(どう‥切り替えれば良いんだろう・・・)


こうして見ていても、自分の性格に合いそうな感じの者は居ない。


言葉責めの方は全く参考にならず‥
このジレンマが暫く続く事になる。



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