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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第24章 遠い過去-大地の記憶



「・・・霧が・・・」


「何から魅せる気でしょうね‥‥大地は‥‥」


深くなった霧が、少しずつ晴れていく‥
晴れた途端に見える、あり得ない筈の光景。



「!?
何者無い筈なのに街が!?!?」


そう‥‥
霧が晴れた大地に、発展した昔の街が出現‥
これが‥‥大地が魅せる幻影。


明るく楽しく動き回る人々、この高地は決して人間に恩恵を与える土地では無い‥
高地故に育たない作物、それでも人々は稀少種という恩恵の中で平穏に暮らしていた。


稀少種は人間に恩恵を齎す、様々な作物・仕事・暖かい家‥
Cross selsを使い、本部遺跡と稀少種の地は互いに行き来し繁栄の一途。



「この場所は人間の区分、行きますよルーク」


「行くとは?」


「稀少種の区分、城の方向へ‥
ルーク、朧気に見えている方が現在‥‥本物です、それを忘れないように‥」


「分かりました‥‥」


最低限の説明をし、私は見事に昔の形に戻った城の方向へと歩き出す。


そんな私達などお構い無しに、動く人々‥
所詮は幻影、私達をすり抜け私達が居ないように通り過ぎてゆく。



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