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第26章 真と遼太

彩香は、怒りにわなわな震えた！

ガバッと立ち上がり、拳を握りしめて

「おじ様おば様ごめんなさい。

言わせていただきます。」前置きをして

「遼太、あんた馬鹿じゃないの？

プロポーズですって？馬鹿にしないで！」

彩香は、涙も止まってしまうほど、

怒りに震えていた！

「あの日の事を、今でも思い出すと

涙が止まらなくなって、体か震えるの

あの頃の私にとって遼ちゃんは、全てだった。

遼ちゃんを中心に地球が回ってる感じだった！

遼ちゃんは、私の王子様だったのよ！

皆に苛められても、遼ちゃんだけは

私を守ってくれた。私の王子様だったのよ！

なのに、あんな酷いことを言われるなんて

遼ちゃんに嫌われた私は、息をするのも

辛いほどだった！

きっと遼ちゃんにとっては、

大したことじゃ無かったんだろうけど、

私は、今でも引きずるほど傷ついたのよ！

今頃になって『愛してる？プロポーズ？』

ちゃんちゃら可笑しいのよ！

馬鹿にするのもいい加減にして！」