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第26章 真と遼太

「違う？何が違うのかな？

君の『愛している』は、独りよがりだよ。

君は、彩香を愛していたのかも知れない、

でも、彩香本人が、嫌われたと

思っていたんだから、

彩香には伝わっていなかった。」

真の話は続いた！

「彩香は、何を信じたらいいのか、

分からなくなっていたんだと思う。

君を信じていたから、裏切られた思いが

強くて、きっと君がいくら謝っても

もう信じる事はできなかったかも知れない。

それでも、根気よく謝り続けていれば、

ここまで拗れてはいなかったんじゃないの？

彩香が、傷つき中学に、行けなくなっていたの

知っていたよね？

何故ずっと知らぬ顔ができたの？

心配じゃなかったの？

私なら、心配で、心配で、

ほっとけないと思うけどな！

いくらでも謝る機会があったはずだ！

ちゃんと謝って、彩香の心の痛みを

取り除いてやっていたら、

彩香は、今のような苦しみを背負って

生きていかなくても良かったんじゃ

無かったのかなぁ？

彩香の苦しみを取り除けたのは、

君だけだったんじゃないの？」