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僕は妹を 〜背徳のシミアト〜
第2章 ◆◆

 女の痛みは僕にはわからない。いや、わかりたくもない。わかってやりたくなどない。グイグイと強引に押し込んだところでどうせ僕にはわからないのだから、知らん顔をしていればいいのだ。
 スコップを地面に突き立てるように力強く、僕は玲奈の窮屈な穴を掘り進めた。

「バッカ……ぁ……に、き……んっ、あっ! ああ――……っ!」

 甘く粘っこい絶叫が陰鬱とした空気を引き裂いた。
 乾いていた僕の根は、生ぬるい湯を吸い上げて、じわり、じわりと女の熱に包まれていく。玲奈のナカを僕で満たしたころには、彼女は諦めたかのようにぺたりと足を下ろしていた。大胆にも不恰好なローマ字の形を描いているのだが、なけなしのプライドさえ打ち砕かれてしまったのか、僕が押さえなくとも開きっぱなしである。
 しだいに、玲奈の瞳が捨てられた子犬のように濡れていく。
 罪悪感など感じてやるものか。感じようとして感じるものでもないだろうが、コイツにそんな感情を抱くほど、僕はお人好しではない。

「……ああ……すっげぇ」

 その嘆声は、漏れるべくして漏れた。気を抜けば女のような声が出てしまいそうになるのを懸命に堪えながら、吐息に快感を乗せた。
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