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あんなこんなエロ短編集
第3章 ひみつきち
「いい?」


「うん。日菜(ひな)、ゆっくりだよ」


有(ゆう)と目が合う。



日菜は有の袖を掴み、



舌を出す。



有が口を大きく開く。



白い飴玉が、赤い滑りの上で蕩けていた。



唇を合わせるように二人はくっつく。



日菜は飴玉を押し出すように有の口に送る。



ジンと痺れた。




この瞬間は何物にも代え難い。




日菜はこんな気持ちのいいことがあるなんて、




生きてて知らなかった。




この間有と遊んでいて思いつき、



飴玉を口で運んでみた。




背中がゾクゾクして、




お腹が熱い。





「ふあ…………」


「んんっ………」




今度は有が運ぶ番だ。




数回舐めて、



日菜を見る。



日菜が頷く。




あーん。




口を開いて舌を出す。
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