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あんなこんなエロ短編集
第20章 分からない
「ああっ………あっ」




男は半裸のわたしを寝かせると、




顔を出した突起を咥えた。





「はぅんっ!!」




思わず背中が反り返る。




そして体に巻きつけていたバスタオルがはらりと




はだけ落ちた。




「っはっ……ここ弱いんだ?」




片方の口を上げ嬉しげに問う。




わたしは頷く。





男は再び突起を食んだ。




食んだまま吸い付いてくる。






「ああああーっ、ああっ」




感じて髪を振り乱す。




先ほど乾かしたばかりのシャンプーの香りが




ふわっと漂う。




男は落ち着いた様子で一度離れ、




バスローブを脱ぎ捨てた。




隆起している喉仏。



線で描いたようにかっちりとして細い肉体。



が、筋肉がついていることは一目瞭然だった。




一瞬目をそらしたくなる。




私が遠い昔に置いてきたもの。




具体的には分からないが、彼はそれを全て持ち合わせ




駆使し〈今〉を生きているのだろう。





若いとはそういうことだ。













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