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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ

沙梨に対しても、そうだし…………
するとわたしは友人も馬鹿にしてるんだろうか………
考え込んだ。
耳に冷たい風が吹き、
「ひゃあああっ」飛び上がる。
「あっはははは!
結構人の言葉に真剣じゃん!」
葉が大爆笑している。
ムッとし、「思慮深いと言って」と返した。
不思議だ。
さっきまで腹が立って仕方なかったのに。
この人の言葉は、
居心地がいい。
「髪伸ばせば?」
肩で切り揃えている黒髪をくいっと引っ張られた。
「これが良いの」
「ふーん。可愛くないね」
「こういう性格なの」
可愛くないと言われたのは初めてだ。
(あ……そうか)気づいた。
素のままを見せた相手って、いない。
「ねぇ」
「へ?」
その瞬間だ。
唇に、柔らかいものが押し付けられた。キスさ
れてる…………!!
「…………何するのよっ」
パチンッ
コーヒーカップを死守したまま、まりえは再
び葉の頬を張ったのだった。
するとわたしは友人も馬鹿にしてるんだろうか………
考え込んだ。
耳に冷たい風が吹き、
「ひゃあああっ」飛び上がる。
「あっはははは!
結構人の言葉に真剣じゃん!」
葉が大爆笑している。
ムッとし、「思慮深いと言って」と返した。
不思議だ。
さっきまで腹が立って仕方なかったのに。
この人の言葉は、
居心地がいい。
「髪伸ばせば?」
肩で切り揃えている黒髪をくいっと引っ張られた。
「これが良いの」
「ふーん。可愛くないね」
「こういう性格なの」
可愛くないと言われたのは初めてだ。
(あ……そうか)気づいた。
素のままを見せた相手って、いない。
「ねぇ」
「へ?」
その瞬間だ。
唇に、柔らかいものが押し付けられた。キスさ
れてる…………!!
「…………何するのよっ」
パチンッ
コーヒーカップを死守したまま、まりえは再
び葉の頬を張ったのだった。

