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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第35章 兄を見過ごすワケにはいかない
結局いくら待っても返事は来なかった。
やっぱりダメなのか…

こんな部屋でいつまでも悶々としてるより外に出た方がいいかも。
オレは身支度をして外へ出た。

久しぶりの外出だ。
こうして見ると、今まで見ていた街の風景が少し新鮮に感じる。
だが、頭の中ではどうやって友人を作ろうか、そんな事ばかりだった。

それによく考えてみたら、オレには趣味と呼べるものはない。
何か趣味を見つけなければ。
そうすればそれがきっかけで仲良くなれるだろう。
でもどんな趣味にしようか?
もうすぐで16になるからバイクの免許を取ろうか。
バイクならば絶対に好きなヤツがいるに違いない。

でもオレ自身がそれほど単車に興味がないし。
ならばアニメとかマンガか。
そうか、それならば共通の相手が見つかるはずだ。
そんな事を頭に思い浮かべながら、夕方の繁華街をブラブラと歩いた。

ふと、繁華街の横にある狭い道に入った。
確かここは風俗街みたく、色々な風俗店が軒並みに並んでいた。
風俗か…金出してまでセックスなんてしたかないな。

その細い道を歩いていたら、横にあったソープランドから1人の客が店を出ていたところだった。
入り口にはソープ嬢が客を見送っていた。

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