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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第42章 水面下での行動
「この調子なら大学卒業する前に店を達也に任せようかしら?でも、もう少し経ってからね。それから徐々に経営学を学んで卒業と同時に正式に会社の社員として、いえアタシの秘書として即戦力として期待してるから頑張ってね」

母親は上機嫌で頼もしく成長した達也を見て、嬉しそうに将来のビジョンを語った。

「いや、まだ覚えなきゃならない事がありすぎてまだ任されるような立場じゃないよ。とにかく今は色んな関係者に会って、顔を覚えてもらって、経営のノウハウも覚えて、おまけに学校にも行かなきゃならないし、やることが多過ぎて頭がいっぱいいっぱいだよ」

達也は謙遜して少しはにかんだ表情を見せた。

「そうね、大学だけはキチンと卒業しないとね。ゴメンね達也、ただでさえ忙しいのにこういう事まで手伝ってくれて」

「大丈夫、母さんには色々と面倒見てもらってるからこのぐらいはしないとね」

ひとしきり繁華街をチェックして二人は車に乗り込んだ。

運転は達也がした。

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