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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第52章 ホテルでの痴態

酔っ払った鴨志田を介抱しながら、会計を済ませ、店を出た。

そのタイミングを見計らって、近くのファストフード店の窓際でコーヒーを飲んでいた達也は二人の後を尾行した。

マンションを出て、鴨志田から連絡を受けた居酒屋付近までそれほど距離は離れてなかった。

その間、鴨志田は何度もトイレに行き、達也と連絡を取り合っていたのだ。

一定の距離を保ちながら達也は繁華街を抜け、ホテルが立ち並ぶ通りを歩いていた。

鴨志田はホテル入り口でヨロヨロとして歩く事さえおぼつかなくなっていた。

「よし、あのホテルだな」

達也は二人がホテルに入る瞬間をスマホのカメラで撮った。

沢渡の横顔と鴨志田が肩に頭を乗せている場面をおさえた。

後は鴨志田が部屋でソープ仕込みのテクニックで骨抜き状態にして、この作戦は完了だ。

達也は後ろを振り返り、その場から立ち去った。

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