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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第57章 二億で買い取ってもらおう

「ご用件はなんでしょうか?」

「いや、ウチの秘書が御社の吉村様と懇意にしているので、是非ご挨拶にと伺ったもので」

「少々お待ち下さい」

受付嬢は内線電話で、吉村に来客だという旨を伝えた。

「では古賀様、しばらくお掛けになってお待ち下さい」

達也と弁護士は来客用の椅子に座り、吉村が来るのを待った。

しばらくして、吉村らしき人物がエレベーターの扉が開き、こちらに向かって来た。

「はじめまして、吉村と言います、ここのコンシェルジュ統括をやっております」

そう言って名刺を差し出そうとしたが、達成はポケットから吉村の名刺を出した。

「あの、失礼ですが、以前どこかでお会いしましたか?私の名刺を持っているという事は以前私とお会いした方にしかお渡ししてないのですが…」

吉村は誰だろう?と達也の顔を見て思い出してみたが、記憶にない。

すると達也は数枚の写真を吉村に見せた。

みるみるうちに吉村の顔が青ざめた。

写真は吉村と鴨志田がホテルで全裸で交わっている場面の写真だった。

「吉村さん、鴨志田は私の秘書です。そして隣にいるのが私共の会社の顧問弁護士です」

弁護士は吉村に名刺を差し出した。

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