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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第57章 二億で買い取ってもらおう
そこで動画は終わった。
というより、その後は鴨志田が積極的に吉村を誘惑するような行為にでたのだが、達也は編集でカットし、あくまでも吉村が鴨志田を襲ったかのように仕立て上げる動画にしたのだ。

「吉村さん、これでもシラをきるというのかい?そこまで言うならこっちはアンタを強姦罪として告訴する予定だ。じゃあそういう事で我々は帰ろうか」

弁護士は席を立ち、達也と一緒に応接室を出ようとした。

「あ、あの待ってください!違うんです、これは」

吉村が情けない顔で引き留めようと必死になってる。

「何が違うんですか?ここに動かぬ証拠があるじゃないですか?」

達也は冷たい目で吉村を見下ろした。

「あの、示談でも何でも応じますから、告訴だけは、どうかこの通りです!」

吉村は土下座をして示談に持ち込もうとしている。

こうなれば達也の思惑通りだ。

「示談ですって?こんな事までして示談って、ムシが良すぎるんじゃありませんか?」

達也は吉村の申し出を断った。
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