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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第66章 真相
社長は履歴書を見て、定時制高校に通っているという事が引っ掛かった。

この仕事はあちこちの現場に行って、工事をして、工期が間に合わない場合は残業もある。

「定時制高校ってのがなぁ。ウチは年齢や学歴は問わないけど、たまには遠い現場もあるんだ。そうなったら学校には通えないだろう。
まぁ、学校辞めてウチで働くっていうなら雇ってもいいんだが、これじゃあ難しいな」

「学校は何としてでも卒業したいんです。母との約束でもありますから」

亮輔は鴨志田の事を母と呼んだ。

亡くなってから、母と呼ぶならば、もう少し前に母と呼びたかった。

「そうか、オフクロさんとの約束か。まぁ、仕方ないな。じゃ、いつからここに来れるんだ?」

とりあえず雇ってみよう、社長は思った。まだ15才だが、ギラギラとした目付きに何かを感じたのだろう。

「明日からでもお願いします!」

亮輔は力強く答えた。

「よし、じゃあ明日から来い!言っとくが、仕事はかなりキツいぞ!それでもいいのか?」

「はいっ!大丈夫です」

「よし、じゃあ明日から頑張れよ!」
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