この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第87章 覚悟

「他に母の治療費を捻出する方法はありますか?オレが昼夜働き働いても、到底追い付かない金額です。
それにオレはまだ16才、夜の仕事は禁止されてます。
かと言って金を借りる事も出来ない。
他に方法があればこの道に入る事は無いでしょう。
でも他に方法は無いんです。
ましてや母の身内はオレしかいないんです。
だから、どうかそこの連絡先を教えて貰えませんか?
お願いします!」

再度頭を擦り付け、沢渡さんに頼んだ。

「…じゃあ、明日にでもここへ行ってみるがいい。私の紹介だと言えば、すんなりと会員になれるだろう」

沢渡さんはポケットから名刺を取り出した。

【高級レンタルクラブ フェアリー】

名刺にはそう記されてあった。
だが、名刺なのに名前が載ってない。

「名前の無い名刺なんて名刺とは言わないんだが。
それだけ極秘で情報を漏らす事の出来ない非合法なクラブという事なんだろうな」

「ありがとうございます。明日、ここに行ってみます」

オレは沢渡さんに礼を述べた。

「亮輔くん、さっきも言った通り、ここから先は私が踏みいる事は出来ない。
それでもやり遂げなきゃならないんだ。逃げ出す事も出来ない。
…まぁ、そう言っても今の君にはここしか無いって顔をしている。とにかく無事を祈る!
では私はこれで失礼するよ。
コーヒーありがとう。では身体には気を付けるんだよ」

「はい、ありがとうございました。沢渡さんもお元気で」

沢渡さんはドアを開け、出ていった。
オレは沢渡さんがいなくなった後も深々と頭を下げていた。

もう、逃げられない。だけどオフクロを元のように戻すにはこれしか無いのだから…
/764ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ