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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第93章 過呼吸

「亮輔くん、どうした?大丈夫か?」

心配して司会者はオレの背中を擦った。

この人は悪い人じゃない、それは解っている。
だが、身体の関係を結ぶのだけは無理だ。

全部吐き出し、口をゆすいだ。

「大丈夫か、顔色が悪いぞ」

これからの事を想像しただけで気持ち悪くなる。

「…すいません、少し休んでもいいですか?」

ダメだ、ゲイを相手なんて出来ない。
また吐き気が催す。

「早くベッドで横になりなさい」

司会者は心配そうな顔してオレを抱えるようにしてベッドに横たわった。

「今日は体調でも悪いのかね?とにかくゆっくり休んでくれ。治ったらまた楽しもうじゃないか」

楽しむ?何を?
また吐き気がした。ガバッと起きて洗面所で空っぽになった胃の中から胃液を吐いた。
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