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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第114章 レンタルクラブ消滅
レンタルクラブの存在がバレてしまった。

逮捕されたのは、人気絶頂のロックバンドのボーカリストで、前々から薬物使用の噂が出ていた。

警察は彼をマークし、車を運転中に呼び停められ、車体を調べたらところ、ダッシュボードに覚醒剤が見つかり、覚醒剤所持の疑いで逮捕された。

助手席に乗っていた女性も事情聴取され、ご丁寧にレンタルクラブという売春斡旋の会員だという事を白状したらしい。

これにより、レンタルクラブ【フェアリー】という、有名人相手の売春クラブが摘発され、そのオーナーが、佐山泰彦と判明し、後は芋づる式にレンタル会員が検挙された。

「古賀くん、もう言い逃れは出来ないぞ。君もそのレンタルクラブの一員なんだろ?」

ここまで明るみになってしまったからにはもうウソはつけない。

「…はい、そうです」

オレはどうなるんだろ?しばらくは留置場に放り込まれるのか。

「君はそのクラブが売春だと知っていたんだね?」

「…はい」

「そういう事か。古賀くん、売春てのは犯罪なんだ。しかも君はまだ16才。淫行という条例に違反するんだよ?どうしてそんな事をしたんだ?」

オレは洗いざらい全て話した。
母親の治療費が必要だという事で、まともな仕事じゃとても払える額じゃないという事で、このレンタルクラブの存在を知り、会員に登録したという経緯を話した。

オレは未成年で、児童福祉法に反するという事で補導という形で処分された。

しかし、オーナーのマンション部屋を家宅捜索したところ、顧客リストにかなりの有名人が記載され、おまけにオーナーはニューハーフで、首を切断、殺害されたとあって、世間を賑わす騒動にまで発展した。

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