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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第114章 レンタルクラブ消滅
原因はブレーキの踏み忘れによる衝突事故という事だったが、祖父母の保険金が息子であるオーナーが受け取り、それまで男だったオーナーが性転換手術を受けて、女になった事、車を運転する時は常に安全を心掛けていた祖父が、衝突事故を起こして死亡したという点を不審に思って瓜田は、見通しの良い場所で事故を起こすなんてあり得ないと思い、独自に調べたところ、ブレーキを踏んだ形跡が無いという事を知り、同時期に保険金で性転換手術をしたオーナーは元整備士という経歴の持ち主で、車のブレーキを効かなくする事が可能であり、保険金狙いの事故に見せかけた殺人ではないかと、確信した瓜田はオーナーに近づいて、運転手をしながら祖父母の仇を討つ機会を待っていた。

オーナーも、レンタルクラブの売上金の何割かが使途不明金として横流しされている事に気づき、瓜田を問いただしたところを逆に狙われ、首を絞めて殺害、そして切断して川に放り込んだというのが真相らしい。

その瓜田も、レンタルクラブの存在が発覚され、瓜田が警察に捕まる前に消されたという事で、この事件は捜査を終了した。

【清濁併せ持った人が上手く使えば成功者になれる】
オーナーはオレにそう言った。

だが、同時に【清よりも濁の多い人生だった】という言葉を思いだし、実の親の保険金狙いで事故に見せかけた殺人をしたのだろうとオレは思う。


結局、オレと関わる人物は悲惨な結末を終えてしまう。

(やっぱり他人の言うことは信用出来ない。オレに仲間は必要無い。

レンタルクラブでかなりいい勉強になった、だが、それと引き替えに、オーナーは殺害された。

そしてまた1人になった…
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