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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第122章 表出ろ、コラァ!
だからオレは顔には出さず、普通に接する方法を覚えた。
まぁ、そうは言っても、コイツと一緒で、働いては辞め、また働いては辞めるというだらしない日々を送ってきたが、今は少しでもそういう考えを払拭して、鴨志田との約束でもある、何があっても高校は卒業するという事を果たさなきゃならない。


まぁ、オレの事はさておき、問題はこのごくつぶしだ。

「おい、飯はどうした?」

「…いや、今日負けちゃったから」

またパチンコか…

「…んじゃ何か?テメーが負けた日はオレは何食えばいいんだ?」

「んー、かつお節に醤油かけて食うと中々美味いぜ」

「テメー、パチンコやる金あるなら、何か買ってこい、このバカ!」

オレはヤンキーに蹴りを見舞った。

「ってぇな、テメ、やろうってのか、コラァ!」

「おー、だったら今すぐここ出てけ!」

「…いや、後もう少しだけだから、な?頼むよ」

「…」

このバカ、全然懲りてねぇ!

「お前さ、何の仕事したいの?何か資格とかないのかよ?」

「車の免許ならあるぜ」

「じゃ、ドライバーにでもなりゃいいだろうが」

「運転しっぱなしなんてダルくて事故っちまうよ」

「んじゃお前、最終学歴は?」

「…高校中退」

「お前にゃ、肉体労働しかねえ!額に汗してとことん働いてこい!」

「だからぁ、疲れるのはイヤなの?解る?」

【ゴッ…】

思わずキレてオレはヤツの顔面に左の拳を叩き込んだ。

「テメー、表出ろコラァ!」

口から血を流し、ヤンキーもキレた。

「やってやろうじゃねえか!表出ろよ、おい!」

「上等だ、このヤロー!」

ヤンキーは玄関で靴を履いて、表に出た。

その隙にオレはドアを閉め、鍵をかけた。

【ドンドンドンドン!テメー、汚ぇぞ、こらぁ!】

…もうヤツはほっとこう。

あ、沢渡さんとこに頼んでみるかな。
オレはそう思い、ドアの向こう側でドンドン叩いてるのをシカトして沢渡さんに連絡した。
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