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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第21章 いくら借金してるんだ?
いっそこの女を追い出すか。ほっといたら借金取りがここに来る可能性だってある。
しかもコイツの給料は借金を返すだけで、そのうち食費も光熱費もこっちが払う事になるだろう。
結局オレは1人なんだ、1人で生活をしなきゃならないんだ。

何なんだオレの人生って。

鴨志田はまだワンワンと泣いている。

泣いて借金がどうにかなると思ってんのか、何でこんな乳だけデカい女が教師なんてやってるんだろ…
ホント、バカバカしい!

「で、借金っていくらあんの?」

聞いたところで、オレにはどうにもならない。でも一応聞いておこう。

「…」

「いくらあるの、先生!もう払えないんでしょ?いつまでこんな事するつもりなんだよ?こっちは何の関係もないんだぞ、なのに何で借金した人と一緒に住まなきゃなんないんだよ?しかもアンタ先生だろ!そんなヤツが偉そうに教壇に立つんじゃねぇ!」

「…ごめんなさい、うぅ…」

どっちが先生でどっちが生徒か解らなくなってきた。

「とにかく飯食おう。オレ腹へったよ」

これ以上鴨志田を責めてもしょうがない、だが鴨志田は泣いてばかりで動かない。

ったく、オレが結局飯を作るのか。
鴨志田が買ってきた材料でオレは野菜炒めとワカメの味噌汁を作った。

「先生、いいから食べよう。オレ作ったから早く食べようよ」

座り込んでうなだれてる鴨志田の前にご飯を置いた。

鴨志田は食べる気配はない。
いつまでそんな事してるつもりなんだか。

「先生さぁ、借金あるのはわかったよ。でもだからといって先生を追い出すなんてことはしないから安心して飯食おうぜ」

「…うん、ごめんなさい、今まで隠して…」

そう言って鴨志田は少しずつご飯を食べた。

でもどうしようか…いくら借金があるのか解んないけど、何か解決法を探さないと。
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