この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第129章 ナツの忌まわしき過去

「だからすごいショックだった…それ以来、事ある毎にわたしを…」

「…」

オレは何も言える立場じゃない。
最初はイヤでイヤで仕方なかったが、母親より妖艶でテクニックのある女は風俗にもいなかった。

だからオレは風俗通いを止め、彼女すら作らずにこの年まで独り身だ。

「でね、卒業間近にまたいつものように私を求めてきたの。
その時、私、護身用にナイフを持ってたの…しかもいつも枕元に置いて。
で、父が私の布団に入ってきた時に揉み合って、私は持ってたナイフで刺してしまったの…
刺したというか、揉み合ってる最中に刺さってしまったっていう感じで…」

父親を刺したのか。まぁ、オレがそういうシチュエーションなら、どうしただろうか?
中学の時はイヤで仕方なかった。
殺してやろうかとも思った。
だが、出来なかった。
殺意より快楽の方が上回ったからだ。

「で、父親はどうなったの?」

「幸い命はとりとめたけど、私は殺人未遂の容疑で…だけど正当防衛だと認められた時は少し経ってからだから、卒業間近で高校を退学させられたの」

…悲惨な人生を歩んできたのか。

「私は北海道の出身だから、正当防衛が認められた時、すぐに北海道から上京したの。とにかく父から離れたかった。
それに近所の目もあったし」

それでキャバ嬢やってるってワケか。

「後、もう1つ、私には年の離れたお姉ちゃんがいて、そのお姉ちゃんを探しに上京したんだけどね」

「そのお姉ちゃんは東京で何してたの?」

「その頃は高校の教師をしてたんだけどね。実はお姉ちゃんが生まれた頃、今で言うデキ婚らしくて、お互い貧乏で育てられないって事で、児童養護施設って言うのかな?高校を卒業するまでそこにいたらしいのよね」

(高校教師で施設で育てられた過去を持つ。…まさか鴨志田?いや、そんな偶然はないだろう)

オレはナツの話を黙って聞いていた。
/764ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ