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快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体
第168章 所詮人間は醜い欲望の塊
約束通り小島は達也から1000万を手にし、借金返済に企てたが、それでも十分金が残っていた。

ギャンブル狂になった小島は更にギャンブルにのめり込み、達也から受け取った金額全てを使い込み、そしてまた借金をした。

利息が膨れ上がり、夜逃げ同然で達也の下を訪ね、金を貸して欲しい、何でもやるからとにかく金が必要だと頼ってきた。

達也は小島のようなギャンブルに狂ったヤツを相手にせず、追い返す事が出来たのだが、捨て駒になってもらうべく、小島をしばらくの間匿った。

そしてお互いに顔を変えようと提案したのである。

最初はさすがにそれは出来ないと拒んだ小島だが、日に日に利息が増え、達也の住んでる居場所もいずれ突き止められるのは時間の問題だと達也の言葉巧みに操られ、顔を変える決心をした。

おまけに達也になりきれば、私腹を肥やせるという邪な考えが頭をもたげ、達也の代わりに社長として金を自由に操る事が出来ると考え、帰国してすぐにでも金を手にし、ギャンブルをやりたくてウズウズしていた。

結局小島も金という魔力の前では醜く、汚いゲスなヤツに成り下がってしまった。


【まぁ、そんな経緯があってオレはその秘書の仇を討つ為にこうして顔を変えたんだよ】

「…そんな酷い事をしたのね、その相手は」

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