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カウントダウン・バレンタイン
第1章 キスして
キスの余韻に浸った瞳で彼を見れば、誘《いざな》うように微笑まれる。
今まで自分に重なっていた唇が耳元に近付き、囁く。
「今度は華夜がして?」
甘美な空気の流れに乗り『うん』と言いそうになり、慌てて踏み止まる。
「だ、だめ…っ」
-今は、無理。
華夜子が断れば、陸の顔が再び迫ってくる。
「どうして?」
「どうしてって…誰かが来たらどーすんのよ」
「来ねーよ。今まで誰かと鉢合わせた試しがない」
「思いっきり、私と留以《るい》に出くわしたでしょーがっ」
「あー、あの時はほんと、なんて言うか…あれだ」
形勢不利。
陸の口調がばつが悪そうに、少し弱まった。
ここぞとばかりに、華夜子は攻め立てる。
今まで自分に重なっていた唇が耳元に近付き、囁く。
「今度は華夜がして?」
甘美な空気の流れに乗り『うん』と言いそうになり、慌てて踏み止まる。
「だ、だめ…っ」
-今は、無理。
華夜子が断れば、陸の顔が再び迫ってくる。
「どうして?」
「どうしてって…誰かが来たらどーすんのよ」
「来ねーよ。今まで誰かと鉢合わせた試しがない」
「思いっきり、私と留以《るい》に出くわしたでしょーがっ」
「あー、あの時はほんと、なんて言うか…あれだ」
形勢不利。
陸の口調がばつが悪そうに、少し弱まった。
ここぞとばかりに、華夜子は攻め立てる。

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