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お兄ちゃんといっしょ
第21章 第21章
 その気のないお兄ちゃんの横顔に、ゆうべの遥輝の熱っぽい囁きを思い出した。
 あれは、遥輝が私の太腿に射精したあとのことだ。





 ゆうべ。
 私の太腿に放出した精液をティッシュで拭いてから、遥輝は泣き出した私を抱き締めた。
 
「ごめん」

 って、何度も謝って、顔を覗き込んで…。
 
「激しくしちゃったから痛かったよな」って。

「奈々ちゃんがエロすぎたから興奮しすぎた」って。


 私はそんな、正直な遥輝の気遣いが嬉しかった。
 

 そんな私達を見て、おちんこをしごいていた永翔には、驚いたけど。



「金稼ぎたいならいつでも仲間呼ぶから連絡してよ。
 つうか奈々ちゃんが大丈夫だったらホントは昨日が乱交祭りの予定だったから、みんなガッカリしてたよ」


 朝起きて3人でシャワーを浴びながら、永翔は言った。


「補導されないでね、また遊びたいから」


 …と。



 浴室の汚れについては思い出したくもない。


 …永翔のを口で射精させられたことも。


 遥輝のを手でしごかされ、乳首を舐めさされ、結果的に再び挿入を許してしまったことも。


 あの強烈な快感の中で遥輝が何度も「また会いたい」って繰り返したことも。





「奈々ちゃんにはまりはそう」って。



 今度はお腹の上に射精して。



「今日1日なにしても上の空だと思う」



 そう言って、恥ずかしそうに苦笑いしたことも。




 ぜんぶ、思い出したくもない。





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