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お兄ちゃんといっしょ
第21章 第21章
 その日、お兄ちゃんは8時過ぎに朝ごはん…白米に味噌汁をぶっかけたもの…を食べると、「お出掛けー」などと言い、バチッとした格好で出掛けてしまった。

 私は学校に行く気も、そもそも学校に行くという概念すらもなかった。



 ーーーとにかく疲れた…。



 なんでこんなに疲れているのか思い出すのも嫌だった。
 昼過ぎまでは眠れた。
 目が覚めてトイレに行くと、生理が来た。
 アフターピルの効果だ。  



 私が一昨日、誠太郎とのセックスでヘマしたから…。
 だからアフターピル代に2万円かかって…。
 そのせいで昨日は永翔と遥輝に買われるハメになったんだ。




 ーーーバカみたい。





 あの時、誠太郎の目の前でお兄ちゃんにちゃんと「この人、コンドームつけてくれなかった」って言っていれば。
 私は二度…いや、三度か。



 お兄ちゃん以外の男のおちんこを咥えなくて済んだはずなのに。
 マジで、バカみたい…。



 …いいや、そんなことより。
 


 こんなに頑張ったのに。
 お兄ちゃんが私を求めて来ないのが、悲しい。
 私に欲情しないお兄ちゃんが、悲しい。



 お兄ちゃんには寂しくなれば股を開いて慰めてくれる女がいるんだ。



 その事実は、私の心を憂鬱に…不安に…
 いや。
 激しく、苛立たせた。



 私にはお兄ちゃん以外だれも、いないのに。



 そう思うと、余計に。


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