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第8章 悪魔降臨 ―それとも救世主? ―
そして、耿輔の言葉に、そんなほんわかした気持ちは一転、背筋に寒気が走る。
「…こんな熱い身体を押し付けられて、いつまでもお預けを喰わされる俺のことも少しは考えろ…。も、限界だ…」
耿輔に乗っかられてる俺の鼓動も限界…
ってか…、”押し付けられて”って仰いますけど…誰も好きで押し付けてる訳じゃない!
そっちが勝手に乗っかってきてるだけだろ!
それでもって、何だって!?
何が限界だって?!
待て…ちょっと待て、そのキス…ォィ!!
”限界”の言葉の後、耿輔が俺に仕掛けてきたのは、余裕のあるキスじゃなく、切羽詰まった唇づけだった。
気持ちいい云々より、その激しさに息が詰まる。犯すような深々とした接吻。息を継ぐこともままならず、唾液が溢れて口許から顎を伝う。酒の酔いとの相乗効果で一層頭がクラクラした。
それは、甘く目眩くような…という生やさしい唇づけではなかった。
も、ゃだ…、でも…頑張れ自分──
そう思う自分の限界も近かったけど…