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第9章 それは翔太郎

「翔太郎、イっ、くぅ……」

俺の腕の中で寧奈がせつない表情でとろんとした目で俺と視線を合わせたままイった。

ゾクッとした…

初めての経験…イく瞬間も俺の目を捕らえその瞳の中に俺を引きずり込もうとする。

俺は見えない何かに縛られて、どんどん寧奈という女にハマってく…

寧奈の中でめちゃくちゃに、もがきたかった。俺を包み込んでもらいたかった。


「俺…すぐイくかも…」

興奮を隠した手でゴムを付け終えると、先に断りを入れた。悠長に腰を振る自信が無い。

「許さない…」

口調は普段通りなのに、ねだるような潤んだ目。やばいよなぁ、そんな顔されたら…

女豹のような寧奈に押し倒され、上から見下ろされる。

「翔太郎、まだイっちゃダメ。…きもちいぃ……ふ…にゅぅ」

どっから出してるんだろうっていうくらい甘い声…ゆっくり浅く動く寧奈の熱くなった中は、ぐいぐいと俺の欲を誘い込む。
もっと…もっと奥に…

気持ちよさそうに動いてるけど、経験の無さが見てとれる。そんな動きじゃ、もどかしくて…

昂る熱に堪え切れなくなった俺は、胸を弄っていた手を、肌の上で滑らせ腰を支えると、思い切り下から奥まで突き上げた。