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囚われの城
第4章 新しい世界

恐る恐る口に運ぶ。

目をつむって思い出すのは、最初に見てたミカンのフェラ。

あのときミカンは嫌がるどころか挑発的に、まるで甘いお菓子を舐めるかのようにしていた。

瑠菜はそれを思い出しながら、舌で裏筋をなぞる。


「目を開けて。俺の目を見て」

「……はい」


龍を見上げながら舌を出す瑠菜。

龍は瑠菜の髪をかきあげながら、胸を触った。

瑠菜は肉棒の先端をチロチロと舐め、唾液を溜めてから口に含んだ。


「吸いながら、動かして」

「んぐっ……は、はい」


龍に言われた通り、頬がへこむほど吸ってピストンを始める。

唾液が口の横から垂れ、微かに声を漏らしながら、龍を見上げる。

しかし龍は、至って冷静だった。


「もういいよ、離して」

「あっ、はい」

「今日は終わり。部屋に戻っていいよ」

「あ……ありがとうございました」


龍の様子はまだどこか冷たく、瑠菜はお辞儀をして退出した。

挿入までされると思っていた瑠菜は、少し安心した。


部屋に戻り、熱いシャワーを浴びる。

いろいろと考えていた。

リナとエリにあんなことがあってから、龍の様子が変わってしまった。

屋敷で恋愛はタブー。

もしかして龍は、自分の想いを知っていたのかもしれない。

ああして冷たくすることで、自分から離れようとしているのではないか。

龍自身と瑠菜を、守るために。


好きという気持ちを整理することは難しい。

しかし瑠菜は今日この瞬間、その気持ちをおし殺そうと決めた。

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