この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私と貴方の甘い蜜
第11章 仲直りと出発の朝 Side.S
朝、シャワーを浴びてベッドに戻ると、愛ちゃんがすやすやと気持ちよさそうに眠っていた。
俺のTシャツをパジャマがわりにして体を丸めて眠っている。化粧を落とすと童顔な彼女。
「こんな顔して、たまにありえんくらいエロいから困るんだよなあ…」
そっと彼女の頭を撫でながら、昨日の出来事を思い返した。
オーナーの女友達のみなは、愛ちゃんと付き合う前に関係をもちそうにはなったが、結局なんにもなかったし、タイプでもなかったので俺の中では「女」じゃなかった。
買い物に付き合うのも、呼び名も、触れられることもなにも思わなかった。
愛ちゃんののあんな顔を見るまでは。
いつものおっとりとした彼女からは考え付かない位の冷たい表情と声に、正直かなり焦った。
その後の「三咲ちゃんが主任に食われそうだからすぐに助けに行け」という連絡があってからは気が気ではなかった。
彼女の甘い鳴き方も柔らかい体も俺のものだ。
誰にも触られたくない。
付かず離れずの恋愛しかしてこなかった自分からは想像つかないくらいの「嫉妬」と「失うことへの焦り」。
「こんなに夢中にさせて…別れたいって言われても逃がしてあげられないよ?」
ほっぺたをふにふにとつまむとくすぐったそうに身をよじって、そのまま俺の腕にしがみついてくる彼女を眺める。
早瀬とかいう男の正論ぶった説教にイライラしていた俺に、愛ちゃんは謝って、「嫌いにならないで」と言った。
その時、自分がとてつもなくガキだったと思い直せた。
彼女の素直さがなかったら、彼女の悲しみに気づけなかった。我慢しなくていいって伝えれないままだった。
「んー…いま何時ですか?」
彼女がむにゃむにゃと目をあけた。
「おはよう。7時半だから、もうちょい寝てていいよ?」
「おはよ…そーいちろうさんも一緒に寝ましょう?」
「愛ちゃん、寝ぼけてるね?」
「そーいちろうさんいいにおいする…こっちきて…」
「朝から煽るのやめてください」
「やだー」
寝ぼけた人間の力というのはけっこう強い。
ベッドに引きずり込まれて抱きつかれる。
「そーいちろうさんは細いなあ」
「悪口?」
「うらやましい」
「愛ちゃんは今くらいがちょうどいいよ」
そう言って胸を触ると、甘い声が返ってくる。かわいい反応を見ていると、ムラムラとした気持ちが涌いてくる。
俺のTシャツをパジャマがわりにして体を丸めて眠っている。化粧を落とすと童顔な彼女。
「こんな顔して、たまにありえんくらいエロいから困るんだよなあ…」
そっと彼女の頭を撫でながら、昨日の出来事を思い返した。
オーナーの女友達のみなは、愛ちゃんと付き合う前に関係をもちそうにはなったが、結局なんにもなかったし、タイプでもなかったので俺の中では「女」じゃなかった。
買い物に付き合うのも、呼び名も、触れられることもなにも思わなかった。
愛ちゃんののあんな顔を見るまでは。
いつものおっとりとした彼女からは考え付かない位の冷たい表情と声に、正直かなり焦った。
その後の「三咲ちゃんが主任に食われそうだからすぐに助けに行け」という連絡があってからは気が気ではなかった。
彼女の甘い鳴き方も柔らかい体も俺のものだ。
誰にも触られたくない。
付かず離れずの恋愛しかしてこなかった自分からは想像つかないくらいの「嫉妬」と「失うことへの焦り」。
「こんなに夢中にさせて…別れたいって言われても逃がしてあげられないよ?」
ほっぺたをふにふにとつまむとくすぐったそうに身をよじって、そのまま俺の腕にしがみついてくる彼女を眺める。
早瀬とかいう男の正論ぶった説教にイライラしていた俺に、愛ちゃんは謝って、「嫌いにならないで」と言った。
その時、自分がとてつもなくガキだったと思い直せた。
彼女の素直さがなかったら、彼女の悲しみに気づけなかった。我慢しなくていいって伝えれないままだった。
「んー…いま何時ですか?」
彼女がむにゃむにゃと目をあけた。
「おはよう。7時半だから、もうちょい寝てていいよ?」
「おはよ…そーいちろうさんも一緒に寝ましょう?」
「愛ちゃん、寝ぼけてるね?」
「そーいちろうさんいいにおいする…こっちきて…」
「朝から煽るのやめてください」
「やだー」
寝ぼけた人間の力というのはけっこう強い。
ベッドに引きずり込まれて抱きつかれる。
「そーいちろうさんは細いなあ」
「悪口?」
「うらやましい」
「愛ちゃんは今くらいがちょうどいいよ」
そう言って胸を触ると、甘い声が返ってくる。かわいい反応を見ていると、ムラムラとした気持ちが涌いてくる。