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私と貴方の甘い蜜
第4章 変化と前進
里城さんとの一夜からちょうど1週間が経った。
当然だが、あれから里城さんには会えていない。
あぁ、なんで勇気を出して連絡先を聞かなかったのだろう。
私はいつもこうやって後から悔やんでは次にも生かせない。
会社でも里城さんのことばかり思い出してしまうので打ち消すように仕事をしていた。
「三咲ちゃん、頼んでいた資料出来てる?」
「はい。来週提出分も出来たので確認お願いします」
2つ先輩の事務員の長谷川さんが声をかけてくれたので資料を渡す。
「会議室の掃除してくれた?」
「はい。足りない備品も注文しました。明日来ます」
「ふむ。三咲ちゃん」
「はい。」
「恋してる?」
「……は?」
会話の流れがおかしな方になり、タメ口のような返しになってしまった。
「すみません、長谷川さん。」
「いや、全然気にしてないよ。むしろこっちが唐突過ぎてごめん。なんかさっきさ、田代と山下と話してたんだよね。三咲ちゃんなんかかわいくなった?って」
「……なんですか、悪口ですか?」
「うん。三咲ちゃんのそういうムダにネガティブな所、嫌いじゃないけどね。てか、髪とか化粧とか今週から気合い入ってない?」
「うっ……」
そうなのだ。「もしばったり道で里城さんに会っても大丈夫」なようにとあの日から普段よりも丁寧に髪やお化粧に時間をかけるようにしたのだ。
(愛ちゃん、可愛い)
耳元で囁かれた里城さんの言葉。
思い出すだけでじんわりと濡れてきてるんじゃないかと思う。
次会った時も可愛いって言われたいな。
そしてまたキスをして髪を撫でてほしい。
なんて妄想をしてしまう。
「……絶対なんかあったよね。初めてじゃない?三咲ちゃんの恋バナ」
確かにこの会社に入ってから彼氏が出来たことはないし、好きな人もいなかった。
「相談乗るよ?三咲ちゃん若いんだからいっぱい恋愛しなきゃ!」
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恋
好きな人
私にとっての里城さんはそういう類いなのだろうか。
あの「一夜限り」が非現実的過ぎてうまく考えられない。
「じゃあ、1つ相談いいですか?」
「うん、なんでも言って!」
「連絡先を知らない人とまた会うにはどうしたらいいですか?」
「……なにそれ、2次元のハナシ??」
知りたい気持ちがあるなら踏み出さなければならない。
今の私は里城さんにすごく会いたいのだ。
当然だが、あれから里城さんには会えていない。
あぁ、なんで勇気を出して連絡先を聞かなかったのだろう。
私はいつもこうやって後から悔やんでは次にも生かせない。
会社でも里城さんのことばかり思い出してしまうので打ち消すように仕事をしていた。
「三咲ちゃん、頼んでいた資料出来てる?」
「はい。来週提出分も出来たので確認お願いします」
2つ先輩の事務員の長谷川さんが声をかけてくれたので資料を渡す。
「会議室の掃除してくれた?」
「はい。足りない備品も注文しました。明日来ます」
「ふむ。三咲ちゃん」
「はい。」
「恋してる?」
「……は?」
会話の流れがおかしな方になり、タメ口のような返しになってしまった。
「すみません、長谷川さん。」
「いや、全然気にしてないよ。むしろこっちが唐突過ぎてごめん。なんかさっきさ、田代と山下と話してたんだよね。三咲ちゃんなんかかわいくなった?って」
「……なんですか、悪口ですか?」
「うん。三咲ちゃんのそういうムダにネガティブな所、嫌いじゃないけどね。てか、髪とか化粧とか今週から気合い入ってない?」
「うっ……」
そうなのだ。「もしばったり道で里城さんに会っても大丈夫」なようにとあの日から普段よりも丁寧に髪やお化粧に時間をかけるようにしたのだ。
(愛ちゃん、可愛い)
耳元で囁かれた里城さんの言葉。
思い出すだけでじんわりと濡れてきてるんじゃないかと思う。
次会った時も可愛いって言われたいな。
そしてまたキスをして髪を撫でてほしい。
なんて妄想をしてしまう。
「……絶対なんかあったよね。初めてじゃない?三咲ちゃんの恋バナ」
確かにこの会社に入ってから彼氏が出来たことはないし、好きな人もいなかった。
「相談乗るよ?三咲ちゃん若いんだからいっぱい恋愛しなきゃ!」
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私にとっての里城さんはそういう類いなのだろうか。
あの「一夜限り」が非現実的過ぎてうまく考えられない。
「じゃあ、1つ相談いいですか?」
「うん、なんでも言って!」
「連絡先を知らない人とまた会うにはどうしたらいいですか?」
「……なにそれ、2次元のハナシ??」
知りたい気持ちがあるなら踏み出さなければならない。
今の私は里城さんにすごく会いたいのだ。