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私と貴方の甘い蜜
第5章 2度目の夜。
「里城さーん。8時ですよ?」

翌朝
寝る前に「8時に起きたいから、先に起きたら起こして」と言われていたので、私は7時に起きていた。

「んー……。愛ちゃん?」
「はい。おはようございます」
「おはよ」

チュッ

顔を覗きこんだら、そのまま頭を撫でられてキスをされた。

「わっ!」
「あ、ごめん。酒くさい?」
「いや、そうじゃなくて」
「ん?とりあえず顔洗ってくる」

何事もなかったかのように里城さんは洗面所に行った。
私はこんなにドキドキしたのに!
昨日は少し余裕さを崩せたと思ったのに、結局私が翻弄されている。くやしい、でも嬉しい。

「あれ、まだベッドにいるの?なに、朝からする?」

「しません!」

向こうで里城さんに呼ばれて、私は慌ててベッドを離れた。

「これ、愛ちゃんが作ったの?」

「すみません、朝はパンばかりだと栄養偏るんじゃないかなと思って」

自炊はしないけど、米と調味料はある。
朝は面倒でコンビニのパンを食べるくらい。
仕事中はお客さんが多いと食べそびれる。

全部、飲みながら聞いた情報だ。
だからコンビニでこっそり朝ごはんの材料を買っておいた。

「すごい。いただきます。」

丁寧に手を合わせた後、味噌汁をすすった里城さんをじっと見つめる。

「お口に合いましたか?」

ごはんに豆腐と玉ねぎの味噌汁、だし巻き玉子とほうれん草のおひたしに、コンビニのお総菜のさばの味噌煮。

大したものは作れてないけど。最近のコンビニは野菜もおいてあって助かった。

「美味しい。コンビニでいろいろ買ってたから何か作ってくれるんだなとは思ってたけど」
「ばれてたんですね……」
「そりゃね。袋でかいし、ほうれん草はみ出してたし、「私物を冷蔵庫に入れさせてください」って言った時に挙動不審だったし」

ばれてたのか……。サプライズ出来たらと思ったのに。
がっくりしている私に「愛ちゃん、食べないの」と里城さんがもぐもぐしながら言ったので、私も手を合わせて味噌汁をすすった。美味しく出来てて安心した。

「だし巻きうまっ!甘いの好き。おひたしも好み」
「よかったです。お弁当も作ったので……」
「えっ!?」
「すみません!ダメでしたか?」
「いや……嬉しくて。ありがとう」

この人が好きだ。このまま、出来るだけ長くそばにいたい。苦しくても、この瞬間を大事にしようと思った。
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