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私と貴方の甘い蜜
第7章 嫉妬それぞれ
じゃあ、すぐ作るのでゆっくりしててください。テレビ見ますか?あ!そこの漫画とか読んでください!」
「はははっ。適当に寛いでるから気を遣わなくていいよ」

あれから里城さんの仕事が終わるのを待って私のマンションに来ていた。
何かリクエストありますか?と聞くと、「和食が食べたい」と言われた。
手料理あんまり食べないから和食なのかな?エプロンを着けて気合いを入れる。

「あ!里城さん、苦手な食べ物とかあります?」
「……いや、ないよ」
「どうかしました?」
嫌いな食べ物があったら困ると思ってリビングに戻ると、里城さんが一瞬、私を見て固まった気がした。

「いや……なんでもない」
「今、明らかに目そらしましたよね!」
「気のせいじゃない?」
質問に答えるつもりのない里城さんに一瞬腹が立って、すぐに悲しくなった。
里城さんの一挙一動に嬉しくなったり不安になったり。今だって、気にしなくていいことかもしれないけど、里城さんが自分に向けた感情なら何でも知りたくなってしまう。上手く出来ない。子供過ぎて嫌になる。

泣きそうになったのでうつ向いていると、里城さんのため息が聞こえた。
どうしよう、これ以上呆れられたくない。急いで目をこすって涙を止める。

「すみません、嫌な言い方して。ご飯の準備しますね」
「待って」
立ち上がろうとした私の腕を里城さんが掴んだ。
「ごめん。言い方間違えた。泣かないでよ」
ぽんぽんと頭を撫でられた。
頑張って堪えた涙が溢れる。

「すみません……私…おかしいんです。里城さんの反応がすごく気になってしまって……嫌な方向に考えちゃって」
「いや、俺の今日の態度が悪かった。……エプロン着けた愛ちゃんを見た時、前の男にも同じ様に料理したんだと考えたら、すげー嫌になって」
「え?」
「嫉妬した。前の男にも、話しやすかったって言ってた及川にも」
「それって……」
考えが追いつかない。里城さんの顔がほのかに赤いのは気のせいだろうか?

「愛ちゃんが好きだ」

真っ直ぐな目で里城さんが私を見ている。

「だから泣かないで……」
そう言って里城さんは、私の涙を拭うようにキスをしてくれた。
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