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優しいヒトに虐められてます。
第5章 自分らしく
「あ、斎藤さん?」
ハルは友人二人と学食に来ていた。

声をかけてきたのは
先日の合コンで知り合った
偶然にも同じ大学の男子学生だった。

「あ、古田くん」
学年が同じということもあり
お互いタメで話すことになっていた。

古田も別の男子学生たちと
足を運んでいたようだった。

「おっと、俺たちは用事あるんだった」
「頑張ってね、ハル!」

ハルと古田の友人たちが
それぞれ気を遣ったように
二人だけを残して離れたテーブルへ移動した。

見事な連携プレーに、ハルは内心
無線でやり取りしてたんじゃないかと
勘ぐるほどだった。
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