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堕とされる
第4章 快楽地獄
再び横山さんが指を入れようとした時、カチャリと物音がして我に返った。
物音のした方に目線をやれば、勤め先の会社の社長が扉を開けて中に入ってきた所だった。
俺は今の自分の状態を思い出し、真っ青になって冷や汗が噴き出した。


「遅くなったな。順調に進んでるか?」

「多少ゴネていましたがこの通り、ケツの味を覚えたところですよ。ケツマンコを指でイカせてくれと、それはそれは必死に訴えてきたところですよ」

2人の会話のやり取りに、俺の思考回路がストップした。


「ケツマンコを気に入ってくれて良かった良かった」

「どうです?具合を確認されます?」

「おっ、気が利くねぇ。どれどれ」

そう言って横山さんと社長は立ち位置を交代した。
俺はハッと我に返った。

「社…社長!」

「なんだ?」

「これは…一体…?」

社長がこんな痴態を見ても驚くどころか、むしろ楽しんでいるように見えた。
まるでこうなる事を知っていたかのように。


「お前が面接に来た時に目を付けたんだよ。成績も態度もまぁ並でしかなかったが、いずれこうしてモノにしてやろうと思ったから、お前を入社させて横山君の下で育てさせたわけだ。そしてようやく仕掛けた罠にハマってくれたから、こうしてお前を捕らえて可愛がってやってるんだ。責任持ってお前の射精を管理してやるから、お前は存分に乱れていいぞ」

何てことないような返事に愕然とした。
自分が就職氷河期に苦労なく内定を貰えた真相が、俺のカマを掘るためだけだった事実に。
そして会社のトップが、それに会社の上司までグルになっていたとは、そんな目で見られていたなどと全く気付けなかった。
虎視眈々とその時を待っていた彼らに、俺はまんまとハマって絡め取られたのかと思うと情けなくて仕方なかった。


「もう気は済んだだろ?…ローションを取ってくれ」

横山さんが社長の指にローションを落とすと、指で少し慣らした後中に埋め込んで来た。
すでに指で慣らされた底は、2本の指を楽々受け入れるまで解されていたのだ。


「ほぉ…熱くなってるな。指を入れるとキュッと締めてくる」

「うぅん…あっ」

「ここもコリコリして…そうかそうか、そんなに気持ち良いのか」

俺は身体を仰け反らせてシーツを掴んだ。
息も付けない程の快感に身も心も包まれていく。


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