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第5章 逃亡

ご主人様の結婚式から

1年が過ぎた。


ゆきちゃんは妊娠したらしい。


なかなか私の調教する時間は


ないらしく、月1回ぐらいしか


逢わなくなって行った……


りょう様も、お見合いの話しが


進んでるみたいだった。


りょう様は、家業を継がないと

いけないし、ちゃんとした家柄の

相手じゃないと、いけないみたいだった。



『美穂……俺も見合いしないと


いけなくなりそうだし、お前


どうしたい？26だし、結婚だって


したいだろ？このまま、ここに

置いておいていいのか……』


『でも……』


『あいつには落ち着いたら



俺が、話す』


『私もこのままでいいのか……


ずっと考えてました』


『俺が、こんな家柄じゃなかったら、


結婚してやるんだけど。

それもできないから。なるべく


遠くに行って、結婚相手でも探せ』