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第10章 暗闇の底に
堤防から見下ろした川…



外灯と沈む夕日にかすかに照らされた…






人?… … …






遠すぎる・・・




目をこらして見るが




木か…?







いや…動いて・・・川に進んで行く





人だ






ゆっくり…ゆっくりと









確かめる為にオレは
河川の堤防を降りて近づく




アイルでなくとも

こんな時間…こんな所に人が

…川に入っているなんておかしい















『アイルーーーっ!?』







『……』


大声で呼んでみるが応答はない













『アイル!?…~アイルなのかっ!?』




『……』


オレの方にその人が、かすかに振り向く










外灯にわずかに照らされたのは・・・











『…アイルっっ!!!』








オレはそのまま後を追って川へ進んだ







『アイル!っ…待って!!!

~待ってくれっ・・・!!!!!』







アイルは聞こえているのかいないのか

もう振り向きはせず前に進んで行く




水遊びでもしてるように

なぜか水面をパシャパシャと

両手で叩きながら









見つけた




急がないと・・・!!









オレは必死に水をかき分けて進んだ








水の抵抗が足を引っ張って邪魔をする

もどかしい








早く…!もっと早く!




あと…少し




あと…もう・・・少し





















届いた!!










…オレの両手がアイルを捉える







息の上がり切った呼吸を整えて






『ハァ…ハァ…。ハ… … ハハ…アイル~?

なにしてんだよ?…こんなとこで』









オレ自身をも落ち着かせるかのように

敢えていつもような口調で話す










そんなオレにアイルは




かすかに・・・・・・微笑む















『・・・〃洗ってる〃』










アイルの一言目でオレは

頭を強く殴られたような衝撃に

言葉を失う
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