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第10章 暗闇の底に
ソウタさんからの連絡はない。



アイルは
まだ目を覚ましていないということか?




・・・どちらにしても

ソウタさんも夜通しだ。




早く行って付き添いを代わろう


休んでもらわないとな。









オレは急いで支度して病院へと走った。









アイルの病室…


外からカギがかかるようになっている…。





・・・。









ノックして中に入る。




一気にやつれたように見えるソウタさん






オレの顔をみて




『まだだ…』




と出てくる。






ソウタさんに帰ってもらって
付き添いを代わる。






ベッドには

スースーと小さく寝息を立てて眠るアイル・・・





手首や腕の包帯

顔の絆創膏がひどく痛ましい

大量の点滴を付けられて






それでも…心なしか

アイルが穏やかな顔に見えて

…それこそお人形みたいだ。






オレは隣に寄り添って


ただそれを見守った。
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