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第11章 明日への勇気
アイルが少し目を大きくあけて
またすぐにキュッと目を細めた



ジワっと・・・目に滲んでくる涙



『なんで…そんなことを…りょぉき

先に言っちゃう・・・の…』




『…先に言えっつったろ?(笑)』




『…ふふっ・・・そだね』




思わず笑い合う






アイルが少しだけ笑った

オレも表情がどんどん和らいでいく




少し滲んだアイルの涙を
指でぬぐってやると
アイルが話しはじめた





『ぁのね・・・リョウキ?』



『…ん』






『もし、あたしを…許してくれるなら…』


『……許す?』





『まだ…私を…受け入れてくれるのなら…

リョウキの手に・・・ギュッて…』



『……』






アイルが言い終わる前に

オレは左腕をのばして

アイルを抱きしめた。






小さいアイルは片腕でも

すっぽりとおさまってしまう





アイルが…そぉっと


オレの背中に・・・手をのばしてしがみつく






体温が・・・伝わってくる








『りょ…ぉきっ・・・』



『・・・〃許す〃って何だ?

~ヘンなこと言うなぁアイル?

…オレは怒んなきゃいけねーことないぜ?

まだ寝ボケてんのか?(笑)』





アイルの言いたい事は

もちろんわかっていた







だけど十分・・・



もう・・・十分なんだ





言わなくても、オレはわかってるんだ


だから、安心して?


と、アイルに伝えるように抱きしめた






『リョウキ…っ

ぅっ…うっ…ずっと…
リョウキに会いたかったのっ…

リョウキの手に…こうして…
ほしくて…っ

リョウキを呼んでたの…
ずっと…ずっと…呼んでた

こうしたかったよ・・・
…やっと…ぅっ…ぅっ…』






肩を震わせてアイルが泣く




オレは抱きしめる手に更に力を入れた





酷いことをされて

恐い思いをして…

アイルはずっとオレを呼んでいたんだ…。






オレを呼んでたのに…





オレを呼び続けてくれたアイルを


・・・オレは守れなかった。








『ごめんな…っ・・・アイル』





オレの目からも自然と涙がこぼれる


アイルに見えないようにアイルを胸に抱えた
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