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第14章 オレだけのもの
『…かまわないけどさ・・・?』


『…っ』


オレはアイルのオデコに手を当てた



『熱は…ないな?』




だって、こんなアイルは…初めてだ




黙って動かないアイルの横で
オレはキッチンのイスに腰かけた


テーブルに頬杖をついてアイルをみる





『…何があったんだよ?アイル
このところ…やっぱヘンだぞ?』



『・・・』





アイルをみると
段々…耳が熱を持って赤くなってくる





『私…』


『うん…』





『あのね・・・本当は…』


『うん』






『あたし…今日

リョウキに渡したいものが

もうひとつあった…んだけどね・・・』







ワタシタイモノ・・・?






『…アイル、それを悩んでくれてたの?』



『ぅ…うまく…言えなくて』








なんて…可愛いやつめ







…と、思う反面






全くワケがわからない





『ふふ…今日はすごく楽しかったぜ?
嬉しかった。もう十分だけどな?』





アイルは不器用だし口下手だけど
思ってることはハッキリと言う子だ



核心部をまるで突かない
こんな物言いをするの初めてだ




オレとまるで目を合わせようともしない




言葉を探すアイルを、見守ってみる





『リョウキが…望むものかどうか
わからないから…中々言えなくて…』




『……』






『ハッキリ…言えば良かったんだけど

・・・ごめん

ヤな思いさせちゃって・・・私』




『アイル…』




『…今日は…やっぱり帰るね…』



赤らめた顔で下を向いたまま
リビングを出ようとするアイルを
咄嗟に手を延ばして止めた


『…アイル』




オレの中に


〃まさかな…?〃



が、少しずつ…
だんだんと色濃くなっていく感覚を覚える



アイルに限って



まさか…な?




可能性を次々に否定しつつも

オレの体は椅子から立ってアイルに向き直り


アイルの頬に触れて
下を向いている顔を上げさせた


アイルはうつむいてオレの方を見ない




オレは…ひとつの可能性

半信半疑な問いを

アイルに投げた






『アイル…?』

『…』

















『アイルを……オレのものにして良い?』
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