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第14章 オレだけのもの
アイルの方を
くるっとおもむろに振り向くと



アイルはオレの方を
真っ直ぐにみていた



顔を赤くしたまま・・・でもまっすぐと









『アイル・・・お前なぁ…そういう…~』






『私…は・・・冗談で…

そんなこと言ったりしないもん』










…全くもってその通りである



アイルはつまらないジョーダンなんて


・・・言わない





アイルを…見つめる









『もしも・・・リョウキが 望むのなら』





『……』











『もし・・・リョウキが

・・・・・・望んでくれるのなら』






『……』














『私を… リョウキのものにして… ?』








アイル・・・反則だぜ






オレが望まないワケ…





望まないなんてことが


あるわけないじゃないか











アイルに近づき
ゆっくり抱き上げてリビングを出た





お互い一言も発しない




黙って……アイルを寝室につれていく
















オレの脳内が今…少しばかり忙しい




オレは…嫌がる女を無理矢理ヤるなんて
まるでシュミじゃないし…



ましてやアイルを…



大事なアイルを…




恐がるアイルを
無理矢理抱くことなんて
絶対にできないし
考えたこともなかった






もしも…いつか

こんな日が来れば

オレの脳内は一体



どれだけの幸福と盛り上がり…

いつかのような

花火連発状態を迎えるんだろうなぁ~

なんて

思っていたけど





天にも昇るような

舞い上がりを想像していたオレは

実際に今・・・






その時を迎えたオレは・・・





ビビってるのか?・・・これ





少し熱をもって
火照ったアイルの体を抱える


オレの手が…
震えを持っていることを自覚する







興奮と緊張が一気にピークに達して
身震いを起こすような…





こんな感覚を…女に対してもつのは




…正直・・・初めてだ。
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