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Best name
第2章 ピュアな世界
『いや…急患に続いてスタッフまで
本当に申し訳ないっ…!』
ソウタさんがオレに向かって深々と頭を下げる
スタッフ・・・アイのことか?
…だよな
ワケはわかんないが
この人も大変だったハズだ
何も怒りなど湧かない
『いえ…本当にそれは。それより彼女…』
『あぁ、大丈夫だよ
よくあることだから
じきに気が付くさ』
『よく?…どこか悪いんですか?
ソレ…何の…』
床に転げた注射器を指して聞く
『いや…その、そういうんじゃ
貧血だから要は』
『貧血……』
気のせいだろうか
なにかをはぐらかされた気がした
『ソレって…犬用とかでは…』
『ん、"動物用"の薬ってないんだよ
量や濃度の調整で
"使えるようにして"使う物だから
人に使うのはとりわけ問題ない…まぁわざわざ
動物病院で治療はしないけどね(笑)』
・・・そりゃそうだろ!
ニカッという顔につられて
オレも少し苦笑いする
本当に申し訳ないっ…!』
ソウタさんがオレに向かって深々と頭を下げる
スタッフ・・・アイのことか?
…だよな
ワケはわかんないが
この人も大変だったハズだ
何も怒りなど湧かない
『いえ…本当にそれは。それより彼女…』
『あぁ、大丈夫だよ
よくあることだから
じきに気が付くさ』
『よく?…どこか悪いんですか?
ソレ…何の…』
床に転げた注射器を指して聞く
『いや…その、そういうんじゃ
貧血だから要は』
『貧血……』
気のせいだろうか
なにかをはぐらかされた気がした
『ソレって…犬用とかでは…』
『ん、"動物用"の薬ってないんだよ
量や濃度の調整で
"使えるようにして"使う物だから
人に使うのはとりわけ問題ない…まぁわざわざ
動物病院で治療はしないけどね(笑)』
・・・そりゃそうだろ!
ニカッという顔につられて
オレも少し苦笑いする