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第18章 過ちの代償…
慌てて床に散らばった書類をかき集める



…スッ…と、さりげなく


綺麗な佇まいでしゃがんで
一緒に床の書類に
手をのばす女性(ひと)……













まさかの…








アイルだ。







何だ?どうなってる!?

いるわけないだろ!?アイルが
…オレの職場に?!
まかり間違っても…



じゃ、誰だコレ!?


ソックリさんか?!




いや・・・本人だ




目を合わせた時

向こうも気まずい顔したんだ


幸い、アイルは

あまり感情を表に出さない



…ここは、他人のフリだ

アイルもきっとそうしてる…



『…』

『どうも…すみません』



アイルに渡された書類を受け取って
とりあえず場をなんとか…

必死に頭を動かす


『ええと…部長の高山に…?失礼ですが
どういった御用件で?』

『こちらの手違いで…アポ取りもなしに
大変申し訳ございません
至急、お渡ししたい書類がありまして…』




アドリブ…?だよな?


アイルのやつ…まるで動じてない

上手く他人のフリ?して淡々と話す


『さようで…わかりました
僕から話してみますので。…こちらへ』


『…恐れ入ります』


アイルを誘導しようと立ち位置をかえると
タケイが再び、こそっとオレに耳打ちする


「やるじゃん。連絡先きいとけよなっ?」




…知ってるっての

教えねーけどな



どーでもいいけど

どーなってんだ!?


無言のままエレベーターへ…




スーツ姿のアイル…

髪は、きっちりアップにして
化粧もいつもと違う…

バッチリ?というか
大人っぽくしてる


少し濃い口紅が…
なんかムダに色っぽい

別人みたいな
また違うアイル


女は…化けるなぁ…



…なんて感心してる場合じゃない!


スカートからのぞく
スラリとした脚を思わず
チラ見してしまう…

エレベーターを呼びつつ…
周りをぐるりと確認すると
さっとアイルの手を掴んで…

少し…小走りして


近くの小会議室にアイルを連れ込む




『……何…してんだよ…っ!?』

『…そっちこそ… 驚くじゃない。…て言うか
もしかして…リョウキの会社?…ここ?』




オイオイオイ~~?




アタマがこんがらがってく一方なオレと
キョトンとしてるアイル
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